おうちがほしい

いおぴーと道を歩いていて、小奇麗な建売風の家の前を通ったとき。

いおちゃん、こういうおうちがいいなあ」と、ちょっと淋しげな顔をして言ういおぴー。

とうちゃん、ちょっとショック。狭くてぼろくて汚いアパート(大家さんごめんなさいっ)ながらも楽しい我が家といおぴーも思っているとばかりいたが、実はそんなふうに綺麗な一軒家を羨ましく思っていたとは・・・!

いおぴーが本当にほしいと思うものは何でも買ってあげたいけれど、三輪車(フリマで500円)くらいならともかく、家はなあ。甲斐性なしのとうちゃんでごめんよ。

いおぴーは、さらに悲しそうな表情をつくり、「階段がたくさんあるおうちがいいの。いおちゃんのおうち2段しかないから」。

確かにこの家は半地下がガレージになっていて玄関まで10段ほどの階段になっている。うちのは階段ていうか、単なる段差だ。そんなんが羨ましいだけなのか、いおぴー。じゃあ今度引っ越すときはアパートの2階にしような。

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