2001年7月12日
帰り道
今日はshokoが花組芝居を観に行きたいというので、とうちゃんは会社を早退していおぴーを保育園に迎えに行くことにした。とうちゃんが姿を見せるといおぴーはさっさと玄関のほうへ向かい、帰る気満々。しかも歩く気満々。抱っこされる気ゼロ。仕方がないので、庚申通りに出るまでね、と言って歩かせた。後方100mに散歩の犬を発見すると、「こわいー」と言ってとうちゃんの足にしがみつき、動かない。「こわくないよ」と言っても、犬が通り過ぎるまでじっとそのまま。どうにか犬をやり過ごすと、ホッとした顔をして「こわいねー」ととうちゃんに同意を求める。こわくないよ。
そんなこんなで、えらい時間をかけて庚申通りまで来ると、先ほどの約束を守るつもりは毛頭なく、抱っこしようとすると逃げ出す。もう無理やり捕まえて抱っこすると、大泣き。とうちゃんひとさらいのような目で見られる。電車に乗っても、いおぴー泣き続け。向かいに座った若造があからさまに嫌な顔をしてこっちを睨んでいる。かあちゃんだったら恐縮するところだろうが、とうちゃんは若造君に同情する。子供は泣いて当たり前、当たり前のことに不愉快な思いをして、それを他人のせいだと信じてやまない。若いころ、いや、ついこの間までの自分もそうだったなー。とうちゃんはいおぴーさんのおかげで気づくことができたけれど、そんな当たり前のことに気づくことができないかわいそうな人は世の中に大勢いる。せめて気づくヒントを与えてあげるためにも、とうちゃんはいおぴーが泣いても楽しそうな顔をしていようっと。
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