平成11年11月11日生まれ(11歳になりました!)の我が娘を語る親ばかサイトです。

子育てを通して父と母が思ったことや学んだことなどをちょっとずつ紹介していきます。

2003年5月12日

ロンドン7日目

バスで出かける

今日はshokoが本来の仕事のため別行動。とうちゃんといおぴーはshokoに薦められて「ハムレーズ」という大きなおもちゃのデパートへいくことにした。東京でいえば、キディランドか博品館トイパークのようなところか。

出かける折、持って行く荷物の選別にしばし悩む。インターネットカフェでもあればネットに接続したいと思い、ノートPC(モバイル用ではないので重い)を担いでいくことにする。ベビーカーはバスに乗るとき邪魔になるのでできれば持って行きたくない。いおぴーに「ベビーカーなくても大丈夫?」と訊くと、「いおちゃん、歩くからベビーカーいらない」と言う。その言葉を信じて、ベビーカーは置いていくことにする。

ホテルを出て、バス停に向かう。ハムレーズは昨日行ったトッテナムコートロードの近くなので、昨日帰りに乗ったバスの路線で行ける。昨日降りたバス停の反対側(道路を挟んで向かい側)にあるバス停でバスを待った。

来たバスに乗り(もちろん2階の最前列)、しばらく走ったところでどうも景色が違うのに気がついた。どうやら目的地と逆の方向に走っている。反対側のバス停で乗れば反対方向に行くと安易に考えたのが間違いだったようだ。まあ、今日は一日時間をつぶすのが目的なので、あわてて降りる必要もなかろうと、バスの旅を楽しむことにする。

突然バタバタとものすごい音がし始めた。雨だ。すごい土砂降り。あっという間に、窓の外が見えなくなった。雷も鳴っている。いおぴーが「すごいねぇ」と目を丸くしてびっくりしている。これでますますバスを降りるわけにはいかなくなった。天気予報でも雨の予報だったのである程度覚悟はしていたが、これほど酷いことになるとは。(あとでshokoに聞いたら雹が降ったそうだ)

さすがにそろそろバスを降りないと、と思い始めたころに雨も小止みになってきたので、近くに地下鉄の駅があるバス停を選んで、降りることにした。

インターネットカフェ

いおぴーを抱っこして地下鉄の駅へ向かう途中に、「インターネットカフェはじめました」と店先に書かれた雑貨屋兼喫茶店のような店を発見。いおぴーにおやつでも食べさせてその隙にちょっとネットできるかもと思い、店に入った。店番の女の子に「インターネットしたいんだけど自分のPC繋いでもいい?」と訊いたところ、女の子は「ボスが帰ってこないとわからない」を繰り返す。店の隅にポツンと一台置かれたPCを眺めてみたが、どうも繋ぎ変えたりはできなそうなので、あきらめて店を出た。いおぴーはおやつを食べそびれ、がっかり。

地下鉄に乗って、オックスフォードサーカスへ向かう。パディントンからだと5駅のところを、バスで反対方向に走った挙句、9駅乗ることになった。いおぴーは地下鉄はうるさいから嫌いという。

ハムレーズ

オックスフォードサーカスで地下鉄を降り、ハムレーズまで5分ほどいおぴーを抱っこして歩く。いおぴーはバスと地下鉄ですっかり疲れてしまったようで、ぐったりとしていたが、店内に入ると、突然「降りる!」と言って、駆け出した。現金なやつだ。

1階のフロアでは様々なハムレーズオリジナルの玩具を店員がデモンストレーションしており、お祭りさながらだ。いおぴーは中でも、道化の帽子をかぶったお兄さんがデモしていたシャボン玉銃が気に入ってしまい、シャボン玉を撒き散らしながら店内を練り歩くお兄さんの後をずーっと付け回していた。お兄さんはついて来るいおぴーの周りをシャボン玉だらけにしたり、銃をいおぴーに貸してくれたりと構ってくれるので、いおぴーはますますお兄さんのことが好きになってしまった。もし彼が誘拐犯だったら100%誘拐に成功することだろう。

20分近くお兄さんをストーキングしていたいおぴーをようやく説き伏せ、上の階に向かう。2階にはボードゲームのコーナーがあり、とうちゃんダルネグロのバックギャモンを発見してよだれが出たが、250ポンドと高くて手が出なかった。この階はあまりいおぴーの興味を引くものがなく、スルー。

3階はお人形やおままごとセットをはじめとする女児玩具フロア。ここでいおぴー完全にはまる。目が星になっている。お人形というお人形を抱っこしてはひとしきりお芝居する。これが延々続く。そうかと思うとままごとセットのデモビデオに釘付けになり、終わるまで見入っている。ここだけで1時間以上すごした。

時刻はとっくに昼を過ぎており、お腹がすいてきたので、いおぴーを説得し、また戻ってくることを約束して一旦外へご飯を食べに行くことにする。外に出ると、また雨が降り出していた。いおぴーを抱っこして、「いおが傘持ってあげる」というので、ご好意に甘えて傘を持ってもらう。しかし、5分も歩かないうちに、いおぴーはぐんにゃりとなって眠ってしまい、結局傘もとうちゃんが持つ羽目に。PCの入ったバッグも肩に食い込み、辛い。こんなもの持ってこなきゃよかったと後悔した。

寝ているいおぴーを連れて入れそうな店がなかなか無く、さんざん歩いて結局マクドナルドに入った。昨日はいった店の近くだが、別の店。ボックス席のベンチシートにいおぴーを寝かせる。とてもぐっすり眠っていてまったく起きる気配が無い。この隙にPCを開いて日記でも書いていればよかったが、起動した瞬間いおぴーが目を覚ますような気がして、あまりその気になれなかった。結局いおぴーは1時間以上起きなかった。

完全に冷めたポテトをもそもそと食べていたら、ようやくいおぴーが目を覚ました。しばらくぼけーとしていたが、あらたに買ってきたポテトとサラダを食べたら元気になって、「またさっきのおもちゃ屋さん行きたい」と言う。

DVD

歩いてまたハムレーズのほうに向かう。雨はやんでいる。途中でヴァージンメガストアの前を通ったので、いおぴーにお願いして寄り道させてもらう。昨日買えなかったDVDを買うチャンスだ。最初のうちこそ協力的だったいおぴーだが、すぐに飽きて愚図りだしたので、まずはいおぴーにDVDを買ってご機嫌をとる作戦に出た。いおぴーは「くまのプーさん」を選んだ。わざわざイギリスでくまのプーさんを買う意味が解らないが、いたしかたない。これで自分のDVDが探せると思ったら、いおぴー「バフィ」のボックスを見つけて、「ほら、おかあさんの好きなバフィがあるよ。これおかあさんに買ってあげようよ」とうるさい。shokoのご機嫌をとる意味も含めて、買うことにした。買ったら買ったで、「いおのもおかあさんのも買ったから、もう行こう」と言う。「えー、おとうさんのは?」と言うと、「おとうさんは買わなくていいの!いっぱい持ってるでしょ」と言われてしまった。結局自分の分は買えずじまいで店を出た。

ふたたびハムレーズ

店内に入ると、真っ先にシャボン玉のお兄さんのもとへ駆けていくいおぴー。お兄さんはいおぴーがまた来たのを見てさすがに驚いていた。そしてまたお兄さんに付きまとったり、3階のお人形売り場でたっぷり遊んだり、絵本売り場で絵本を読んだりと、かなり長い時間をハムレーズですごした。

いおぴーが「お腹すいた」というので、これ幸いとハムレーズを出ることにする。帰りの荷物が増えるのがいやで、結局何一つ買わなかった。

外へ出るとまだ昼間のようだが、もう7時近い。お腹も減るわけだ。雨はすっかり上がった。いおぴーに何が食べたいか訊くと、「マクドナルド」と言う。それは勘弁してほしいと思い、宿の近くまで帰ってピザかスパゲッティのお店に行こうと提案すると、「いやだ。今すぐ、マクドナルド」と言い張る。やむを得ず、妥協して近くのバーガーキングへ入る。いおぴーはパンケーキを注文して食べた。

「バスと電車どっちで帰る?」と訊くと、「バスがいい」というので、バスに乗って帰る。

マッサージごっこ

宿に帰り着くと、とうちゃんくたびれ果てて、ベッドに倒れこむ。いおぴーはなんだか元気で、「何かして遊ぼう」としつこくせがむので、「じゃあマッサージ屋さんごっこしよう」と提案。とうちゃんがお客さんで、いおぴーがお店の人だ。いおぴーはタイでマッサージのお店を手伝った経験を覚えていて、とうちゃんにせっせとサービスしてくれる。マッサージもほんとに上手だ。時々交替する。マッサージする振りして、コチョコチョくすぐってやると、いおぴーはゲラゲラ笑いながらのた打ち回る。

ずっとチビチビ魔法の水を飲んでいるおかげか、この時間になっても聞き分けよく遊んでくれている。ありがたいことだ。そうこうしているうちに、何時しかとうちゃんもいおぴーも眠ってしまった。

夜11時ごろshokoが帰ってきた。仕事の後、ギリシャ料理を食べにいったらしい。とうちゃんにもテイクアウトしてきてくれた。ああ、ムサカが美味しい。いおぴーは朝まで起きなかった。

この日はshokoがデジカメを持っていったため、とうちゃんは替わりにリサイクルカメラで写真を撮ったのですが、このカメラを日本に帰るまでに紛失してしまいました。したがって、この日は写真がありません。残念。

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