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2003年10月10日
バッチをつくっているところ
バッチフラワーはどこでどのように作られ、売られているのか。また、製造元によるエッセンスの違いはあるのか。など、初めて使う人にはわかり難い、商品としてのバッチフラワーについてまとめてみました。
ネルソンバッチ
バッチフラワーはもともとバッチ博士が独りの力で作り出したものです。しかし、多くの人を癒すために世の中に普及させるのは独りの力では不可能なので、バッチ博士はホメオパシー・ファーマシーであったネルソンズ社に協力を仰ぎ、自らが作り上げたマザー・ティンクチャーを無償で提供し(バッチ博士は生涯フラワーレメディによる治療でお金を稼ごうとしませんでした)、ボトル詰めと、でき得る限り低価格での販売をネルソンズ社に委託しました。ネルソンズ社はバッチ博士の意思を理解し、快く引き受けました。バッチ博士の死後、彼の意思とバッチフラワーレメディの製造法はバッチセンターに引き継がれ、現在もバッチセンターでマザー・ティンクチャーを製造し、ネルソンズ社がボトリングと販売を担当するという形をとっています。
しかし、実際には現在のバッチセンターはネルソンズ社の資本下におかれています(おそらくバッチ博士とネルソンズの美談を損ねたくないとの理由から、長らくその事実は伏せられていました)。ネルソンズ社は経営陣が変わり、経営方針の企業体質化とともに社名もずばりネルソンバッチに変更しました。ネルソンズは元々ホメオパシーのファーマシーだったわけですが、新しい経営者がまず行ったことは、非科学的という理由で社内のホメオパスを一斉に解雇したということです。ネルソンバッチ社はバッチフラワーレメディとバッチ博士の理念をどのように理解して製造販売を行っているのでしょうか。単に、ホメオパシーのレメディよりも大量にさばける商品と考えているようにしか思えず、疑問を抱かずにいられません。
また、ネルソンバッチは、イギリスにおいて、「バッチフラワーレメディ」の名称を独占すべく商標化を図りましたが、イギリスではバッチフラワーレメディはすでに一般に浸透しており、独占されるべきではないと判断され、退けられました(「レスキューレメディ」は商標化に成功しました)。
ほかにも、最近ではボトルの基本サイズを大きくし、1本あたりの単価を上げただとか、(消費者にとって)あまりいい話は聞きません。
プルナマインターナショナル
日本ではネルソンバッチの輸入総代理店であるプルナマインターナショナルが、「バッチフラワーレメディは登録商標なので許可なく使用しないように」「バッチ博士のサイン入りロゴ以外はにせもの」と喧伝しているようですが、いかがなものでしょう。一見バッチフラワーの正統性を訴えているようですが、イギリスでの成り行き(裁判で独占が認められなかったこと)を知ると、品の無い商売本位主義に感じられます。いずれにしても独占という行為はバッチ博士の理念とはちょっと違うのではと感じざるを得ません。ちなみに、私が調べた限りでは日本でも「バッチ」および「バッチ博士の署名入りロゴ」はたしかに商標登録されていましたが、「バッチフラワーレメディ」は登録されていませんでした(調べ方が悪いのでしょうか)。プルナマのサイトにも商標番号等は公開されていません。
日本向けの製品は保存料にワインビネガーを使用しています。ブランデーを使ったものはたとえバッチ博士のサイン入り(ネルソンズのもの)でも、正規代理店を通していないので不正品扱いということのようです。
閲覧者の便を考えて、プルナマインターナショナルにリンクを張りたいところなのですが、
リンクをお断りする例
バッチ博士のサインが無い、純正品でないバッチフラワーレメディを、店頭またはホームページ上で、紹介、販売されている方。
保存液がブランデーのバッチフラワーレメディを、店頭またはホームページ上で、紹介、販売されている方。
(プルナマインターナショナル「リンクに関するご注意」より引用)
に、ばっちり当てはまるため、リンクを控えたいと思います。URLだけ示します。→http://www.purnama-intl.co.jp/
閑話休題
なにやらネルソンバッチおよびプルナマに対するネガティブキャンペーンのようになってしまいましたが、個人サイトですから多少、心情的になるのは多めに見ていただきたいと思います。事実関係は大雑把ではありますが、悪意はないですし、嘘も書いてないつもりです。
ヒーリングハーブス
ヒーリングハーブス社は、バッチセンターの研究員ニッキー・マーリー女史から指導を受けたジュリアン・バーナード氏が設立した会社です。
バーナード氏はバッチセンターとネルソンズ社に対して、「バッチ博士の理念を放棄し、企業に製造権利を売り渡し、商売のために大量生産している」と批判しており、自らバッチ博士の理念に基づいた作り方でレメディを作り、販売することにしました。もっともこれはヒーリングハーブス側の言い分であり、ネルソンズ側はバーナード氏はバッチ博士の正統な製造法を継承しておらず、勝手にバッチフラワーの名を使って似て非なるものを作り、商売を始めたと言っています(裁判ではネルソンズが負けてバッチフラワーの名称はどこの会社でも使えるようになりました)。バーナード氏がバッチセンターでの派閥争いに敗れてセンターを出たような話も聞きますが、どこから出た話か不明で真偽のほどは定かではありません。それからこれは日本の話ですが、あるサイトの記述(ネルソンバッチの国際教育プログラムの講義について)によれば、講師が国際教育プログラムのレベル1の講義の中でヒーリングハーブスの悪口を言っていたそうです。ことほど左様に両者の対立はよほど根が深いと思われます。
どちらの言い分が正しいかのは判りませんが、バッチ博士の願いは、より多くの人が安価で入手でき、皆が癒されることにあったはずですから、そのレメディが安くてよく効けばそれで良いのではないかと思います。そして、それは実際に使った人が判断するしかないでしょう。
ヒーリングハーブスのレメディは、日本では前述の登録商標の関係か、「バッチ博士のフラワーエッセンス」という名称で販売されています。レスキューレメディはヒーリングハーブスでは「ファイブフラワーレメディ」という名称になってますが、内容は同じです。
ヒーリングハーブスのエッセンスを扱っているショップは多いですが、ここではshokoのお友だちのMAMIさんのところを紹介しておきます。
日本向けの製品は酒税法の規制の関係で保存料は加塩ブランデー(ブランデーに塩を加えることによって酒類ではない扱いとする)となっています。
まったくの余談ですが、以前ヒーリングハーブス社から個人輸入した際、ヒーリングハーブス社からウィルスメールが送られてきて、添付ファイルを開いてしまい(だって明細書か何かと思うじゃないですか)、うちのPCがウィルスに感染してしまいました。ヒーリングハーブスは大丈夫だったでしょうか。ウィルスには気をつけましょう。
エインズワース
エインズワース社は英国王室御用達のホメオパシー・ファーマシーです。エインズワース社主であるトニー・ピンカス氏もバッチ博士の理念から遠ざかる(と思われる)ネルソンズのやり方に疑問を感じ、ヒーリングハーブスのジュリアン・バーナード氏との友好関係から製造法を伝授され、独自にバッチ博士の理念に基づくバッチフラワーレメディの製造・販売を行っています。
レスキューレメディはエインズワースでは商標の関係上「リカバリーレメディ」という名称になってます。内容はネルソンバッチのレスキューレメディと同じです。
入手するには個人輸入するしかありませんが、エインズワースのサイトで購入する以外に、日本から買うことができる(日本の銀行か郵便局へ振込み)日本語のサイトを発見したので紹介します。
非常に手ごろな価格で、送料も従量制なので少量の買い物でも気軽に買うことができます。
エインズワース社としては現在のところ日本での販売予定はありません。販売するためには保存料を変更しなくてはなりませんが、そうしてまで売るつもりは無いようです。
その他
前述3社が我が家で使用したことのあるレメディですが、それ以外にもバッチ博士のフラワーレメディを作っているところはいくつもあります。その中からいくつか簡単に紹介します。
- ケラーズフラワーレメディズ
フランス、アルプスの自然の中でバッチ博士の方法に忠実に従い作られているレメディです。
生活の木で購入できます。現在は扱っていないようです。- クリスタルハーブス
イギリスの会社。ヒーラーの手により、バッチ以外にも様々なエッセンスがつくられています。
- FES
米国のエッセンスメーカー。バッチフラワーレメディはヒーリングハーブ社からマザー・ティンクチャーを提供され、ボトリング・販売のみ行っています。
2003年10月10日
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