2004年9月 6日
TVゲームの悪影響
今日から3日間、仕事でカンファレンスに参加。普段より遅めに家を出ればいいので楽。shokoといおぴーは今日は午前ロルフィング午後歯医者で、とうちゃんより先に出かけていった。
さて本日のカンファレンスで「TVゲームの悪影響」についてのセッションがあった。暴力、社会的不適応、認知能力、視力、体力の5項目についての影響研究の動向は興味深い内容だったので、以下にその内容を要約しておく。
- 暴力
- 悪影響あり
- 暴力的なTV番組同様、暴力を学習させる効果がある
- 強い報奨性
- 慣れ
- 高い現実性
- 社会的不適応
- 影響力は研究では支持されない
- ゲームをすることによって不適応になるのではなく、不適応な人間がゲームを好む可能性
- ゲームを話題として人間関係の円滑化という好影響もあり
- 学力・認知能力
- 知的活動の時間を奪うという面で、どちらかといえば悪影響の可能性
- 視覚的能力(パターン認識等)は向上する
- 視力
- 悪影響あり
- 長時間の熱中は眼精疲労や視力の低下をもたらす
- 体力
- 実証は乏しいが影響は尤もらしいという認識
- 外遊びの減少や運動不足
- 年々向上していた若者の体力平均値が、ファミコンが登場した80年代中頃を境に低下に転じているという事実
暴力的なゲームは論外として、そうでないゲームもなるべく長時間やらないのが無難という非常にもっともな結論でした。
一時期話題になった「ゲーム脳」については、ゲーム中に前頭前野の活動が低下するのが事実としても、それを繰り返す事によって恒常的に活動が低下した状態になるということが証明されなければそれをもって悪影響とは呼べないとのことだった。将棋の名人なんかも将棋を指している最中は前頭前野はほとんど働かないらしい。
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