2006年8月31日
丸太郎
帰ったら、いおぴーもshokoもいなくてあせった。すると間もなく帰ってきた。Mちゃんちでご飯食べていおぴーはお風呂も入ってきたらしい。
久しぶりにとうちゃんがいおぴーを寝かしつける役になった。とうちゃんと寝る時はいつもとうちゃんの即興ばなしをせがむいおぴー。「何の話がいい?」と聞いたら「栗太郎のはなし」と答える。栗太郎はしばらく前から続いている連続大河ドラマだ。「どこまで話したっけ」といおぴーに聞くと、「栗太郎が桃太郎といっしょに桃の国へいたずら娘を探しに行くところ」。全然憶えてない。なにせ即興なのでそれまでの話を忘れると続きがつくれない。いおぴーに謝って今日は違う話でかんべんしてもらう。
丸太郎のはなし。木彫り細工をしている一人暮らしのおじいさんが、寂しいので丸太で男の子の人形を作る。丸太でできているから丸太郎と名づけた。でも丸太郎は人形なので口もきけないし動けない。おじいさんは毎晩神様に丸太郎を人間の子供にしてくださいとお願いしているが叶わない。ある日おじいさんが出かけている時、隣の家が火事になっておじいさんの家に燃え移った。帰って来たおじいさんは丸太郎を助けるために火の中へ飛び込む。丸太郎を抱いて出口に向かうが燃えた柱が倒れてきておじいさんは下敷きになってしまう。おじいさんは神様に「丸太郎だけは助けてください」とお願いする。丸太郎も口はきけないけれど、おじいさんを助けたい!と願う。神様が二人の願いを聞き届け、一筋の光が雲の上から射してきて丸太郎を包んだ。すると、丸太郎は人間の子供になった。動けるようになった丸太郎は必死でおじいさんの上の柱をどけ、おじいさんを担いで出口に向かった。しかし周りは炎に包まれてもう一歩も進めない。丸太郎の目から涙がこぼれた。すると涙が地面に落ちるのと同時に、空から激しい雨が降り出した。雨の勢いであっという間に火は消え、丸太郎とおじいさんは助かった。おじいさんが目を覚ますと傍らに男の子が。「僕、丸太郎だよ」。おじいさんと丸太郎は抱きあって喜んだ。それから二人はずっと仲良く暮らしましたとさ。おしまい。
はっきりいってピノキオのぱくりなのだが、いおぴーは感動し、満足して寝てくれた。めでたしめでたし。
すごいです!
これって寝かしつけるその時に浮かぶのですか?
それとも日頃からある程度思案していて、お話するのですか?
こんなふうにお父さんに寝る前にお話してもらってイオちゃんは幸せですね。
大きくなってもイオちゃんの記憶にとどまりますね、きっと。
ストーリーは話しながら先を考えます。まさに口から出まかせです。
「今日は何のお話?」と訊かれ、まず「今日は『丸太郎』のおはなし」とか、題名をでっち上げ、その題名から浮かんだイメージで適当に話を作ってます。作るといってもおとぎ話や映画の筋を拝借したものが多いですけど。
いおぴーはとうちゃんの即興ばなしが結構好きで、気に入ったお話は何度もリクエストされるのですが、もうその時はこっちが内容を忘れているので困ることが多いです。
いおぴーのお気に入りは「ふたごのありくい」「つくし三兄弟」「湖の真ん中のお寺の話」「森の兄妹と大もぐら」「サイモンくんの話」「くいしんぼうの王様」などです。
ってタイトル書いてもわかんないですよね。でも面白そうでしょ。