相模原球場で横浜×ヤクルト戦が行われるので、見に行くことにした。いおは相手の応援が大きいのがいやでビジター観戦は嫌いなのだが、うちから近いから最後まで観られるよと言ったら行く気になった。実際には横浜球場へ行くのと大差ない。
ビジターだと神宮球場では観られないスワローズの練習が観られるので、早めに行って開場と同時に入場する。奮発してバックネット裏のチケットを買ったので、ごく間近で選手が練習している様子を見られる。いおはネットに張り付いて練習の様子を眺めている。相模原球場は外野席が芝生で気持ちよさそう。外野でもよかったかなと思った。
試合は投手戦というか貧打戦。いおは試合を観るより球場を探検する方が楽しいようで、しょっちゅう席を立って出たり入ったりしている。神宮球場と違ってのんびりした雰囲気なのであまり心配する必要もない。何度も出入りするのでいおは案内係のお姉さんとすっかり仲良くなってしまい、試合後半はお姉さんといる時間の方が長くなった。
あまり見所もないまま延長戦へ。そろそろ帰ろうかと何度か促すが、「明日は寝坊してもいい日だから最後まで観る」と言う。最後は暴投で決勝点が入り、スワローズが勝った。
帰りの駅のホームで電車を待っていると、近くにいた外人さんがいおに向かって手を振っている。よく見ると、スワローズの外国人選手ガイエルとウィルソンだった。いおがスワローズの帽子とユニフォーム姿だったので、ファンとわかったのだろう。いおは眠気もすっかり覚めてしまい、電車に乗ってもガイエルのそばに立って、席が空いても座ろうとしない。一緒にいた通訳の人に話しかけられるが、恥ずかしいのか黙っている。あとで聞いたら、誰のファンかと訊かれたが「ガイエルだけ好きって言うとウィルソンに悪いから」答えられなかったそうだ。