イサーンへ行く
2002年02月02日
朝起きて、あまりに部屋が汚いので少し掃除をする。いおpさんには、トマトを食べていてもらう。ついでに庭の掃除と水まき。今週末はいないので、緑が枯れてしまわないように充分に水をあげていく。藤垣先生は、10時過ぎに迎えに来ると言っていたけれど、10時半を過ぎても来る気配が無いので、近所へ麺を買いに行く。私にバーミー、いおpさんにセンレック。とても美味しそうだ。急いで家に戻って、食べ始めたところで先生が迎えにくる。以前の私なら、すぐに片付けて出発するところだが、すっかりずーずーしくなってしまったので「今、丁度食べ始めたところなんです。」と言って急いで食べる。いおpさんにも麺を半分食べさせて、服を着せて、やっと出発。藤垣先生に「いおちゃんは、家ではいつも裸なんですか。」と笑われる。
ロータスによって買い物。今夜は、トンカツらしい。他にも山ほど買い物をして(例えばブドウだけで500B分も!)、まるでアメリカ人のようにカートを一杯にした。気分が良かったけど。途中で休憩を入れながら4時間ほどのドライブで、夕方やっとコーラートに着いた。市場で夕飯の支度を完全にするための買い物をして、なんと!冷蔵庫を買ってラダ先生の実家へ。
木々が生い茂る赤土の土地に、高床式の家が建っている。2Fがリビング兼寝室で、1Fは台所にしている。庭には、屋根つきの竹ベッド、と言うよりもまるで部屋。6畳分くらいはある。トイレと風呂場(水浴び場と言うのか)は、家の裏にある。裏庭には、私の身長ほどもある大きな水がめが4つ並んでいる。そこから階段を2/3段上って裏の畑に出る。数々のバー部類と果実の木々。実に豊かに実っている。特に手入れをしている様子は無いのに、これだけの種類の作物が簡単に手に入るなんて、やはりタイは豊かな国だ。日本で悲壮感を漂わせて作物を作っているのが、きっとタイ人には馬鹿らしく見えることだろう。食べ物に対する倫理観や文化が大きく違っていてもあたりまえだ。皆が夕飯の支度をしている間、いおpさんは、さっそく子供達と砂遊びを始めた。一体、誰がこの家の人なのか不明なくらいたくさんの人がいる。当然子供も。就学前の子供だけで、6人は遊んでいる。いいなあ。
いおpさんと二人で先にお風呂を貰う。泣くかなあと思ったら、バーンラック幼稚園で毎日、水浴びをしているせいか、泣くどころか大喜びして、水を浴びている。結構、水が冷たくて、ひ~っとなるのだが、それが楽しいらしい。二人でキャーキャーいいながら水浴びをした。
庭先にテーブルを出して、夜風に吹かれながら皆で夕食。大勢入るので、なんとなく始まって、勝手に其々が食べる、いいかげんな食事だ。子供達は、まるで鳥の餌付けのように、ご飯を一口ずつ口に入れられている。遊びながら、こちらの子に一口、次にこちらの子に一口。お姉さんが、お椀とレンゲを持って、遊びまわっている子供達の口に、ご飯を入れてまわっている。側で口をあけて待っている子もいる。いおpさんもついでに一口入れられている。すっかりあたりも暗くなり、子供達の食事が終わると、お土産のケーキをデザートに出す。竹ベッドの上に子供達が輪になって、ケーキにろうそくを立てると、お誕生日の歌を歌って、ろうそくを皆で消した。特に誰かのお誕生日と言うことではなさそうだ。いおpさんも仲間に入れてもらって、少し大きなお姉さんに面倒を見てもらっている。
大人たちが、子供に踊れ踊れと言って、何人かの子供が歌を歌いながら踊ってくれた。流行の歌を歌いながら器用に踊る子ら。5歳くらいの男の子も指を反らして、上手に踊っている。彼は、すでにオカマ志願だそうだ。社会的規制がないと、子供のジェンダーってそんなに早くから現れるものだろうか。なんだか気が楽そうで良いけれど。
夕食も終わって、だらだらと過ごす。ラダ先生に呼ばれて裏庭に行くと、焚き火を始めていた。火の周りにゴザを敷いていおpさんと寝転ぶ。星が綺麗だなあ。いおpさんは、初めての焚き火をじっと観ている。火は、魅力的だ。なんだか眠くなってきたので、家に戻って寝る仕度。リビングに小さな蚊帳をつって、いおpさんと二人で寝た。もう10時過ぎだ。
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