動物園
2005年04月13日
今日は、前から動物園へ行くことになっていました。そうイオに約束させられていたのです。今日からソンクランのお祭りです。実際には、週末から観光用のイベントなどは始まっていて、昨日くらいから繁華街では夜など水を掛け合っているそうですが、正式には今日から3日間がお祭りです。
子供連れだと繁華街は危ないそうなので(人出がとにかく多いことと、過激なことをする若者もいるそうなので)、今日は動物園でのんびり過ごすことにしました。
一応、心配なので(笑)乾きやすい服装を選びました。そしてイオは水鉄砲のタンクを背中にしょっています。本当は鞄類を持っていかないほうが良いそうなのですが、動物園だから平気だろうと思って、カメラや地図などはビニール袋に包んで、鞄に入れました。
§
動物園に行くのはスクンビットからは、ちょっと面倒です。いろいろ考えましたが、街の様子も見たいので、バスで出かけることにしました。バス停で待っている間にも、ピックアップトラックの荷台にのった若者たちが歩道にいる人や、行きかう車に水をかけています。荷台には大きな水の入ったタンクも載っているのです。水で溶いた白い泥もまき散らかしています。ひー。
バスに乗っていても、歩道で基地を作って待ち構えている人たちや、車の荷台で水を撒いている人たちから、水をかけられます。窓の開いている冷房なしバスに乗ったので、バスに座っているだけで濡れます。バスの車掌さんが、タンクをしょっているイオに「ほら、やり返さないと!」とあおっています。でもイオのタンクは空っぽなのです。まさかこんなことになろうとは思わなかったので、「動物園で水をいれて遊べばいいよ」なんて暢気なことを言っていました。
戦勝記念塔のロータリーでバスを乗り換えて、動物園へ行くといつになく混雑しています。やっぱり連休には動物園って相場が決まっているのでしょうか。園内でも水鉄砲が売っていますし、水鉄砲をもった子供がたくさんいます。イオは、それを見たらそわそわしだして、動物見学どころではありません。いちおー、きりんと象を見て、それからかばを見ようと思ったところで、噴水で遊んでいる子供たちを発見!入り口のトイレでタンクに水は入れていたので早速、参戦していました。
噴水の水で給水が出来るので、そこには子供たちが何人も溜まって水を掛け合っています。大人も何人か一緒になって遊んでいます。「おかあさんも一緒にやって!やらないと水かけられちゃうよ」と言われて、私も参戦。あっという間にずぶ濡れです。
さんざっぱら遊んで、ちょっと休憩しようと麺を食べてお昼にしました。動物園の中には食堂もあるし、コンビニもあるし、KFCもあるしで至れり尽くせりです。値段も全然高くないし、味も美味しいです。その上、あちこちに果物や焼き物の屋台が出ているし、園の柵の外の屋台からも柵の隙間からいろいろと買うことが出来ます(笑)。
ちょこちょこおやつを買い食いしたり、道行く子供たちを水を掛け合ったりしながら、ついでに動物も見るという感じで、園内を歩き回りました。そうしていたらなんと!象が!道行く人に水をかけていました。
ソンクランのイベントで子供向けの工作教室をやっていましたが、その隣では、4頭の象が綺麗にペイントされて、子供たちと水を掛け合っていました。もちろん、象使いが乗っていましたよ。でもびっくり。イオも恐る恐る象に水をかけていましたが、慣れた頃に、いきなり気付かないうちにすぐ傍に象がいてうろたえて逃げ回った先にも象がいた!という大パニック状態になって、それからは「怖い、怖い」と泣き出してしまいました。「象は優しいんだよ。絶対にイオの嫌なことはしないよ」と言っても「大きいのが怖いの!」と逃げ出してしまいました。象に触りたい放題、水掛け放題のチャンスはめったにないのに、残念なことです。
ちょうど動物ショーが始まるところだったので20B払って、見てみることにしました。主に鳥が主役の30分ほどのショーなのですが、とても楽しかったです。最後に子供たちは皆、オウムを肩に乗せて記念写真を撮っています。イオも近くまで行きましたが、怖がっていたので、お兄さんが一緒に写ってくれました。それでもオウムには興味があったようで、最後まで残ってジーっと見ていました。最後には、オウムをなでたりすることが出来て、満足そうでした。
「年長になったら、象にも触れるし、オウムも肩に乗せられるんだ。タイでもうすぐ年長になるでしょう。そうしたら、また来よう。」なんて言っています。お休みが終わったら、またバーンラック幼稚園に戻るつもりのようです。でも、もうすぐはらっぱ園に戻って、はらっぱが長いお休みのときにバーンラックに通うとも言っています。イオの中のカオス。
そろそろ帰ろうかと出口に向かうと、出口のところでも水の基地を作って水掛をしている一団がいました。大人も子供も合わせて10人くらいが、出て行く人たちに水を掛け捲っています。イオも勇んで行って、水を掛け合っていました。
私は少し離れたところから、写真を撮ったりしていましたが、そのうちそこまで遠征されて、背中からジャバーっと水をかけられました(涙)せっかく乾いてきたのに。イオは、大喜びで水掛に熱中しています。もう池で泳いだみたいにぐっしょり濡れています。どうやら知り合いのおまわりさんもずいぶん手前から、無線とか手帳とかを奪われてずぶ濡れにされていました。(ふつーのおまわりさんはかけられていませんでしたよ。)制服の美少女たちも特に狙われていたようです。「帰ったらお母さんに怒られるんじゃない?制服なのに濡らしてって」とイオは大笑いしています。気がついたらイオも一緒になって、帰る人たちに水をかけています。
私も、道端に置いていたリュックを「置いておいてあげるから」と入り口の小屋にしまってもらって参戦。私はまったくタイ語を理解しないので、片言の英語で「どこから来たの?」とか「娘さんいくつ?」とか話をしたり、おやつをもらったりして、楽しい時間を過ごしました。
夕方になってきたので、そろそろ退散。「明日も来てね。ここにいるからね。」と念を押されて、お別れしました。
トラックバックURL
コメント
のりん 2005年04月15日 18:42
やっぱり、ずぶぬれですよね。水掛まつり…。
父が生活していたアパートは、アメリカ大使館員が住んでいる所の隣だったので、余りひどくなかったですけどね。
タイ語で「やめて」と言うと止めてくれたけど、チェンマイの方では、ヒシャクやバケツで水を掛けられましたよ。
しかも、汚い泥水…。
掛からないように逃げるのが精一杯でしたよ…。
wakana 2005年04月16日 08:17
初めまして、wakanaと申します。io-nikki経由で、時々のぞかせていただいてます。
タイの水掛祭り、こんなに楽しいお祭りなのですね!
Shokoさんの文章と写真から、心底楽しいご様子が伝わってきました。(いおぴーちゃん、かわいい!)
最後に象たちも参戦というのが、自分のツボにはまりました。いやー、私も行ってみたい!
それにつけても、タイという国は温和で親しみ深い国ですね。Shokoさんの日記で知らなかった面をいろいろ見せて頂いています。ありがとう。それではまた。
shoko 2005年04月23日 08:00
のりんさん<
水掛祭りは、チェンマイのほうが派手だそうですね。わざわざそれを観に旅行へ行く人もいます。
泥水。ワシもかけられましたよ。バスに座ってて。ドロって言っても、いわゆるクレイなんですけど。鞄も服もクレイがしみちゃって、洗濯してもいつまでも白濁した水になってしまって泣きました。
wakanaさん<
いらっしゃいませ。レスが遅くなってすみません。
ソンクランをこんなに堪能できるとは、よもや思っていませんでしたが、結果オーライで、本当に良かったです。
思えば友人が引っ越して住んでいると言う理由だけで、特に惹かれることもなく行ったタイでしたが、こんなにはまるとは自分でも以外です。タイの魅力が少しでも伝わっていれば、ブログの書きがいがあるというものです。これからもよろしくお願いいたします。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.io-p.net/mt/mt-tb.cgi/77