よりにもよって雷の鳴り響く土砂降り。こんな天候の中、臨月の妊婦が何で出歩かされなきゃならんのだと理不尽さに怒りを覚えた。が、Shokoは経膣分娩への執念で嵐の中レントゲンを撮りに行き、数時間待たされて写真を受け取り、また嵐の中をAクリニックまで写真を届けに行ったのだった。
レントゲンの結果、Shokoの骨盤は胎児の頭の大きさより広く、一応経膣分娩は可能なことが判明した。しかし、A先生はできることなら大事を取って帝王切開にしたいという。また、最悪なことにこの日のエコーで臍の緒が首に二重に巻きついていたのが判り、これがA先生的にかなりの不安材料らしい。それでも、言われた通りレントゲンを撮って骨盤は大丈夫だったのだからと食い下がると、それでは万一の場合はすぐ帝王切開に切替えると言う趣旨の同意書にサインをしてくれと言う。
僕は家に帰ってこの日の経緯を聞いたのだが、まあ、なにはともあれ一応経膣分娩を前提に予定日まで待てることになったのだから、それまでの間にうさに回ってもらおう。同意書にサインなど幾らでもしてやるさ。と、胸をなでおろしたのだった。
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