実験

shokoの具合が回復しないので、今日はとうちゃんがいおぴーを保育園まで送っていく。いおぴーが歩きたがると時間がかかってしかたがないので、ついつい急かしてしまう今日この頃だが、考えたら急がなければいけないのは親の都合であって、いおぴーは別に急いで保育園に行かなければならない理由は無いのだ。そこでひとつ、急かさず、叱らず、いおぴーの好きなように歩かせてみるとどうなるか。実験。

高円寺の駅に着くと、まずはホームにある自販機をチェック。つり銭返却口に手を突っ込んでみる。階段は自力で降りる。とうちゃんは5m以内に近づいてはならないらしい。駅を出ると、明日の天気が表示される電光掲示板を口をあけて見上げる。何事かと人が集まってくる(とうちゃんは離れたところから観察している)。アイフルのティッシュを配っているお姉さんとしばし見つめ合う。駅前の信号を渡ったところに鳩が群れており、鳩を追い掛け回して戯れる。いつも大抵は1、2羽しかいないのに、今日に限って20羽くらいいるんだこれが。いつまでたっても飽きる気配が無いのでとうちゃんベンチに座って眺めている。10分くらい遊んで、やっと信号を渡る。不二家の前でペコちゃんにあいさつ。握手したり抱きついたり、挙句に服を脱がせようとしたり。3分ほど経過。「いおちゃんマリア行かないんだよ」と言っていつもと違う道へ。道行くおばあちゃんたちにたびたび呼び止められる。何で高円寺のばあちゃんはみんな、こんなにいおぴーを可愛がるんだ。

歩き疲れたか、とうとう店の前の石段に座り込んでしまういおぴー。お腹に抱えたリュックを撫でながら「赤ちゃん、疲れたから休んでるんだよ」と言う。妊婦か。自分は疲れていないことにしたいらしい。しばらくして向こうからいおぴーくらいの親子連れが3組歩いてきて、いおぴーもまた歩く気が出たようだ。「行こ?」といおぴー。どうにかこうにか保育園までたどり着いた時は出発してちょうど1時間経っていた。15分の道のりをだ。

ちゃんと保育園まで歩き通したいおぴーには感心したが、とうちゃん大遅刻。しかも朝から疲労困憊。この実験は二度と行われることは無いだろう。明日からは、悪いが急かす。

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