プラシーボ

shokoが久しぶりに舞台の仕事で出かける。とうちゃんといおぴーは自転車で公園へ。先週行ってお気に入りになったロケット滑り台のある公園だ。雨が降りそうだったので、リュックにレインコートを詰めて出かけた。幸い雨はちょっとパラリと来ただけで遊ぶのに支障はなかったが、さすがにこの空模様なので遊んでいる子供はほとんどいなかった。

さて、いおぴーがジャングルジムみたいな遊具で遊んでいる時、足を滑らせてバランスを崩し、頭を鉄柱にしたたかぶつけてしまった。当然、火がついたように大泣き。こんな時、いつもならレスキュー、アーニカを与えるのだが、今日は持ってきていなかったので、苦肉の策でたまたまリュックのポケットに入っていたナクスヴォミカを「おくすりよ」といって与えてみた。するといおぴーぴたりと泣き止み、「自分で飲む」と言ってビンを手に取ると、巧みに蓋に一粒とりだし、口に放り込んだ。もう痛くないと言う。
これはレメディがヒットしたとはとても思えないので、明らかにプラシーボ効果だ。薬を飲んだという事実がいおぴーに安心感を与え、痛みを忘れさせているのだろう。こんな小さい子にもプラシーボは効くのだ。(その後、図書館でも転んで泣いたが、今度はビンを握らせただけでニッコリした。)

プラシーボと言うと何か騙されているといったネガティブな印象を持つ人が多いと思うが、現代医療において、自己治癒力を発動させる効果のある薬は唯一、「偽薬」のみだととうちゃんは信じている。それ以外のあらゆる現代医薬は単に症状を抑えようとするのみであり、自己治癒力には何ら作用しない。自己治癒力を発動させるのはあくまでも、本人の意識(あるいは無意識)だから、そこに働きかける薬(すなわちプラシーボ)こそが最良の薬と言える。実際、本当の薬を飲んだ際も、その効果の半分以上は化学成分よりも飲んだことからくる安心感によるものじゃないかと思っている。化学成分は不必要に身体にダメージを与えているだけである。

ホメオパシーはある種のフックによって自己治癒力の発動を喚起・促進させる理想的な療法であるが、もしレメディの力を借りず、自分の意志の力のみで自己治癒力を操れるようになったら、ホメオパシーも不要であり最強なのになあと夢想するとうちゃんであった。

でも、それって実現するとしたら、摂生や自己鍛錬によって仙人か超人になるっていうことなんだろうな。

読む!

公園の帰りに図書館に寄った。いおぴーさん、7,8歳の女の子が声を出して絵本を読んでいるのを見て触発され、とうちゃんに「読むから聞いててね」と言って絵本を読んでくれた。「はらぺこあおむし」「ぞうのババール」「ふたつのいちご クリスマスの三つのおくりもの」「はじめてのおつかい」と立て続けに4冊。「はらぺこあおむし」「はじめてのおつかい」は何度も読んでいるのですっかり覚えていて、こっちもある程度安心して聞いていられる。よくも細かいフレーズまで覚えているものだと感心するくらいだ。「ぞうのババール」「ふたつのいちご~」は初めての絵本だったので、いおぴーは絵を見て想像しながら話してくれた。しかし絵を言葉で表現しきれず、ジェスチャー交じりで「こうやって、こうしました。」というのがやたら多くて笑える。

6時を過ぎてしまい、もう帰ろうと言うと「あと1冊だけ読む!」と言ってまた絵本を持ってくるので、それは借りて帰ることにした。いおぴーに本とカードを持たせ、ひとりで借りに行かせると、ちゃんと「これ貸してください」「ありがとう」と言って借りてくることができ、周囲の大人も感心していた。とうちゃん、えへへんと誇らしい気分の親ばかモード。

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5 灰色うさぎの恩がえし
5 ほんわか
5 クリスマスケーキにいちごを・・・

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