トーマスランド

今朝は昨日とは打って変わっての晴天。出不精のとうちゃんもさすがに昨日一日家に閉じこもってうんざりしていただけに、パーっと何処かに出かけてみたくなる。昨日はいおぴーに可哀相なことをしたので、ご機嫌取りに「トーマスランド行こうか」と言ってみる。いおぴーさん大喜び。「機関車トーマス」自体はほとんど見たことないくせに、例によって保育園のお友達の影響で、自分もトーマス好きと思い込んでいるいおぴー。お友達の誰某君が行ったというトーマスランドに、自分も行ったことがあると言ったり(2002年9月12日の日記参照)、行きたい行きたいと言ったりしていたのだ。

そうと決まれば早速、「あとちょっと~」と寝ているかあちゃんを「ドライブ行くよー」とたたき起こす。いおぴーは「ドライブ行かないの!トーマスランド行くの!」と怒っている。相変わらずドライブの意味が解かっていない。

水筒にお茶だけ詰めて無計画に出発。富士の麓を目指して中央道を行く。風がやたらと強く、うちのクルマは特に横風に弱いので安全第一でのんびり走る。あちらこちらに見える桜が満開でとてもきれいだ。今日花見の人は最高だろう。昨日だった人はお気の毒。快晴なので富士山もよく見える。雪をかぶって真っ白だ。いおぴーが「雪に触りたい」と言う。「雪はおやまの上まで行かないと触れないね」「もう少し大きくなったら皆で富士山に登ろうね」などと話していたら、進むに連れて周りがどんどん雪景色になってきた。昨日の東京の大雨は、こちらでは大雪だったようだ。

途中サービスエリアでトイレ休憩を挟み、11時ごろ目的地に到着。駐車場に車を入れるともうそこは雪国さながら。除雪車走ってるし。雪かきして脇に積まれた雪はあちこちに小高い山をつくっている。こんなたくさんの雪は「ピングー」でしか見たことのないいおぴーは大興奮。車が止まる前から「雪で遊ぶ雪で遊ぶ」と大騒ぎ。ほっておけば一日中駐車場で遊んでいそうないおぴーを、「早く行かないとトーマスランド閉まっちゃうよ」「トーマスランドの中にも雪はいっぱいあるよ」と説得して、ようやく園内へ。

入ったら入ったでまた興奮気味のいおぴー。本格的な遊園地は初めてだから無理もない。まずは一番乗りたがっていた「ハッピー・ハロルド」に並んで乗る。shokoはいおぴーがこの手の乗り物に乗ったことがないので怖がるのではないかと心配していたが、全然そんなことはなかった。shokoは知らなかったが実はいおぴー乗り物は初めてではないのだ(2002年9月21日の日記参照)。臆病者のいおぴーだが、怖がるどころか大喜びで、「こんどはあれ乗りたい~」と何でも乗りたがる。しかしあまり有料の乗り物で遊ばせるのは気が進まないのでもうひとつ「みんなでツイスト」に乗った後は、迷路やアスレチックで遊ばせる(アスレチックが思いのほかしょぼかったのは残念)。一番熱中していたのは雪玉投げと雪だるまつくりだった。どこで遊ぼうと本当に楽しそうに遊ぶいおぴーはすごく魅力的だ。のびのびと自由に遊ばせておくのが一番いい。大きい子供たちを見て危ない真似をしたがるのにはちょっと困ったが。

最後に「わくわくトーマスライド」に乗り、満足感を味わって(出口がグッズショップになっており、いおぴーが動かなくなったのには閉口した)、トーマスランドを後にする。「何が一番楽しかった?」と訊いたら、「ぜーんぶ一番楽しかった!」と答えるいおぴー。よかったね。

富士急ハイランド内を抜ける途中で、いおぴーが大観覧車を見てみんなで乗りたいというので、乗ることにする。乗り物にはいおぴーととうちゃんしか乗っていなかったので、三人で乗るのも記念になっていいだろう。と思ったが、とうちゃん実は高所恐怖症なので、いざ乗ったら、いおぴーがはしゃいでゴンドラ内を動き回るたび、冷や冷やして(乗らなければよかった)とも思った。

いおぴーのご機嫌を取った後は、shokoのご機嫌を取ろうと「御殿場プレミアムアウトレットに寄っていこうか」と提案。shokoも賛成する。すぐそばなのかと思ったら意外と遠く、1時間半ほどかかったが、その間いおぴーが寝てくれたのでちょうどよかった。近くまで来ると入場規制中ということですごく渋滞していて、入るのに30分近くかかってしまった。ようやく駐車場に入れるという頃、これまた好都合にいおぴーが目を覚ました。

昼食がトーマスカフェでの軽食だったため、とうちゃんもかあちゃんも小腹がすいていて、とりあえずフードコートで休もうということになった。それぞれの好物、とうちゃんは御殿場カリー、かあちゃんは御殿場地ビールを注文。いおぴーは何にもいらないと言い張っていたが、とうちゃんの真似をしてカレーにした。

フードコートからは富士山の全景が黄昏に映えているのを眺めることができ、とても気持ちよく休むことができた。が、それは唐突に始まった。壁に飾られた3つの巨大な鹿の頭部の剥製が動き出し、カントリーを歌い始めたのだ。設計者は気の利いた趣向のつもりだろうが、いおぴーにとっては悪夢でしかなかった。驚きに見開いた眼はウルウルと潤み、口元は締まりなく震えている。そして、「すぐ外に出たい」と弱弱しく訴える。よほど怖いらしい。フードコートを出た後もずっと鹿の影に怯えていた(とうちゃんがいい子にしないと鹿が追いかけてくるよと脅したせいもあるが)。せっかくの楽しい一日が、鹿のおかげで台無し。

閉園まで買い物してすごし、帰途に着く。衝動的で無計画な日帰りドライブのわりには、充実していて満足したとうちゃんとかあちゃん。ついでに温泉にでも泊まっていきたいところだが、残念ながら明日ははずせない打ち合わせがあるため帰らねばならない。東名高速は事故の影響で大渋滞。3時間以上かかって、10時過ぎに家に着いた。いおぴーは眠っていたが、着いたとたんうなされて大泣き。shokoに、鹿のことで脅したからだと怒られた。

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