弦が切れた

いおがヴァイオリンの練習の準備をしていて、どうしても弦が緩んでしまうと言うので、「どれどれ」ととうちゃんが思い切り締めたら、弦がプツンと切れてしまった。それを見てうぇ~んと泣き出すいお。こんな幼い泣き方をするいおを久しぶりにみた。純粋に悲しかったのだろうなあ、と変なところで感心する。

気を取り直し、「教えてもらったからできる」と自分で弦を張りなおそうとするが、いまいち教えてもらったやり方に自信が無いようで「やっぱりわからない」と言うので、先生に電話し、急遽なおしてもらいに行った。

どうして切れたのと訊かれ、とうちゃんが切ったと話したら先生に苦笑された。今度こそしっかり弦の張り方を覚えようとするいお。とうちゃんはもう触らない。

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