毎年、盆踊りの日が近づくと、学園の子供たちが集まって、盆踊りの練習をする。いおは1年の時から精力的に踊っているので、ほとんどの振り付けをマスターしており、近年の盆踊りの練習では講師として重宝がられている。
今年もいおは盆踊り練習の講師を依頼され、はりきっている。とはいえ、年に一度のことなので、振りをしっかり思い出すにはある程度準備が必要らしい。学校から帰るなり「盆踊りの練習の練習してくる」と言って出て行き、夕方まで戻らなかった。
「ただの練習じゃなくて、いおは先生だから大変なんだよ」という。自分が踊れるだけでなく、教えるための準備はまた別ということだろう。「学校の先生もいおたちに勉強教えるために毎日そのくらい大変なんだよきっと」というと、いおは「そうかあ」と少し感心した様子。
コメント