午前中、英語の授業を参観した後、一日早く通知表「みち」を受け取る。
午後、shokoとお茶しながら「みち」を読む。すべて手書きのいおの評価を読み、毎度ながら先生方の苦労に感謝しつつ、いおの成長ぶりを噛みしめる。
shokoはこのあと東京で仕事のため、青葉台駅に向かう。shokoと別れ、図書館に寄る。
図書館で本を選んでいると、突然、照明が消えたかと思うと、書架が大きく揺れだした。窓の外を見ると、電線が大きく波打っている。地震だ。かなり大きい。初めに頭に浮かんだのは、こんなに揺れてるのに、本て案外と落ちないものだなというのんきな感想で、その次に、一人で家にいるいおがパニックになっている様子が浮かんだ。大急ぎで帰らねば。借りるつもりで抱えていた本をどうしようかと迷ったが、貸し出し手続きをしてくれるとも思えず、かといって書架に戻す余裕もなく、図書館の人には申し訳ないがカウンターに置いたまま出口に急ぐ。出口の自動ドアは停電のため動かないので外に出ようとしている人たちでこじ開ける。
まだ余震が続く中、自転車で家に向かう。走っているとほとんど揺れは感じない。公園の脇を通ると学園の子供がいるのが見えた。声をかけていこうかと思ったが、保護者がそばにいるのがわかったので、まずはいおの安否が先と、通り過ぎて家へ急ぐ。部屋に入ると、いおはいない。テーブルの上に、Mさんの家へ遊びにいくとのメモがあった。少なくとも一人ではないことがわかって一安心。部屋を見回したところ、地震の被害はほとんどない。不安定に積み上げられた紙類が崩れて落ちた程度。
Mさんの家に向かう。呼び鈴を押したが鳴らないのに気づき、ドアをノックする。Mさん母が出てくる。子供たちだけではなかったことがわかり、あらためてほっとする。家に入れてもらうが、所在なく4人でじっとしている。まだ余震は続いており(ここは3階なのでけっこう揺れる)、状況がわからないから余計に不安がつのる。ネットで状況を知ろうとGalaxy TABを取り出すが、こんな時に限ってバッテリー切れだ。昨晩充電しなかったことを悔やむ。
様子をみるために外へ出る。旧小学校舎の時計が2時48分を指して止まっている。地震発生の時刻だろう。駐車場に行くと、数人が集まり、車のラジオを聞いている。どうやら震源地は宮城のようだ。そんなに遠くなのかと意外に感じると同時に、横浜までこんなに揺れるとは、どれだけ大きな地震なのかと驚く。一旦戻り、今度はMさん母が近所の子供の様子を伺いに出ていった。緊急用の手回しラジオがあったようで、それを聞く。アナウンサーが繰り返し津波の危険を伝えている。いおは「怖いから消して」という。
一瞬電話がつながり、shokoから連絡が入った。駅で立ち往生していたが、動き出したので帰ってくるという。仕事は中止になったらしい。5時頃、M家にやって来た。依然として停電は回復せず、暗くなってきたので、とりあえず3人で家に帰ることにした。いおは帰りたがらなかったが、なんとか説得する。
とりあえずろうそくを探そうとしたが、shokoの仕事用のマグライトがごろごろ出てきたので、ろうそくよりそっちのほうが手っ取り早いとマグライトを吊るしたり、テーブルに立てたりして部屋を照らす。いおはようやく落ち着きを取り戻し、せっせと照明係を務める。夕食は残りご飯でチャーハンを作った。電気はつかないが、水は出るし、ガスもつくので助かった。
7時を過ぎても停電は回復せず、我が家にはラジオも無いので何の情報もなく、全くすることがなくて、早々に寝ることにした。明日の修了の会はどうなるのだろう。
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