いおが前作「いけのなかのさかな」に続き、また物語を書いている。
宿題用の緑色の色鉛筆を使ってきれいなひらがなを綴っている。
まだ未完成のようだが、こっそり借りてきて書き写してみる。句読点は原文のまま。
まじょのまりうんと、はなのせい。
(さく. いけだいお)
むかし、むかし。たい、の、おはなしです。
あるむらに。ふたりのひとがすんでいました。
そのひとは、はなのせいでした。
ほかにもはなのせいはたくさんいました。
はなのせいはじつはおはななのでした。
まじょに、かえられてしまったのでした。
そのまじょは、いいこともできるし、わるいこともできました。
はなのせいはみんなで13にんいました。
そのなかで、いちばんつよいといばってていじわるで、
しかも13ばんめなのでした。ですからみんなからきらわれていました。
じつは13ばんめのせいはまじょのけらいだったのでした。
だからほんとは12にんなのです。
13ばんめの、せいのなまえはなはりんと、ゆうなまえでした。
なはりんは、まじょのまりうんのこどもともいいました。
なはりんはいたずらがだいすきでした。
それに、じをかくのもすきでした。
ここまでで3ページ。あー、早く続きが読みたい!
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