逝去

会社から帰宅途中、shokoから携帯に連絡が入る。おじいちゃんの容態が急変したのでこれから実家に向かうとのこと。家のすぐ近くまで来ていたので、一旦帰ってからいおを連れて3人で出かける。

バス停でバスを待つがなかなか来ず、もどかしい。こういう時は車があればなあと思う。

電車も急行がない時間帯なので時間がかかり、中野駅からはタクシーに乗ったが、結局着いたのは10時過ぎになってしまった。いおは眠気ピークで超不機嫌。

おじいちゃんはすでに逝ってしまった後だった。shokoが電話をもらった時にはすでに息をひきとっていたらしい。おばあちゃんは、いおがショックを受けないかと心配していたが、いおはどういう態度をとっていいのかわからないのだろう、先ほどまでぐずっていたのが嘘のように、何事もないかのごとく不自然なほど普段通りにふるまっている。あたかもそこにおじいちゃんが横たわっているベッドなど存在しないかのように。

自分の祖父が亡くなったのもちょうどいおくらいの時だった。弟とコタツに入っていると、母が「おじいちゃんが死んじゃった」と号泣しながら家に駆け込んできたことをはっきり憶えている。弟はまだ幼く、母が大泣きしているのが可笑しいらしく、けらけらと笑っている。それをたしなめながら、しかし実感はなく、すこしも悲しくはならず、それでもひたすら神妙にしていなければいけない、と自分に言い聞かせていた記憶がある。

初めての近しい存在の死を、いおがどのように受け入れていくのか、不謹慎かもしれないが非常に興味深くはある。変に気を回さず、自然に見守りたい。

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