お通夜

故人と遺族の意向で家族葬となった通夜は少人数で行われたが、それでも人伝に聞いて駆けつけてくれる人もあり、それなりの慌ただしさとなった。

いおはおばあちゃんに頼まれて、始まるまでの間、受付の脇に立ってずっと笛を吹いてくれていた。弔問客にしきりに感心されるのと、きれいな服を着られるうれしさが勝ち、「あしたも楽しみ」と言っていた。

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