朝6時にチェックアウトして空港へ向かう。帰りの運転手はジェイアールじゃなくてよかった。今度の運転手は体が大きくて無口な人だった。黙って車を走らせる。突然、いおぴーが吐いた。shokoはゲロまみれ。運転手は黙って車を走らせながら、コンソールからトイレットペーパーを取り出し、ほどいて丸めて手渡してくれた。いい人だ。いおぴーはもう一度吐いたが、ただ車に酔っただけだと思いさほど心配しなかった。道路が悪くて揺れたので。途中、雨が降り出した。スコールだ。空は晴れて太陽が輝いているのに、強い雨が降るのは不思議で奇麗な光景だった。 考えたら、雨季なのにホテル滞在中スコールがなかったのはラッキーだった。旅行前はハリケーンの心配までしてたのに。車で2時間の予定が1時間10分で空港に着いた。運転手にチップをJ$200(米ドルにして約$5)渡すと、サンキューと言って受け取り、見ずにジーパンのポケットにいれ、去っていった。いい人だ。ジェイアールより少ないチップしかあげられなかったのが悔やまれる。ジャマイカに対する印象がまた少し回復した。ていうか、考えたらジェイアール以外は嫌な思いはほとんどしていなかった。奴がすべて悪い。
空港に入ると日本人の若いカップルが日本人ガイドに説明を受けていた。新婚旅行のようだ。shokoといおぴーはゲロまみれなのでとりあえずトイレに着替えに行った。マイアミでまたビーチに行く予定なのでアロハに短パン、ビーサンという恰好で来たが空港は冷房効きすぎで寒かった。早く着きすぎて時間をつぶすのに苦労した。ともあれ、飛行機は飛び、マイアミへ。さらばジャマイカ。きらいじゃないけど、もう2度と来ないだろうな、多分。
マイアミ
午後2時ごろマイアミに着く。荷物を預けて、バスでサウスビーチに向かう。この間と同じところで乗り換えて5thまで行く。慣れたものだ。しかし着いたらまたいおぴーは眠ってしまっていた。でもビーチまで歩いているうちに起きた。平日なのでこの前ほど人は多くなかったが、それでもネグリルのビーチよりずっと活気があった。若いカップルが多くて、それだけで楽しそうだ。波打ち際に持ってきた布を敷いて座った。今回は水着もちゃんと持ってきたが、時間があまりなかったので着替えないことにした。いおぴーとshokoが海に入って遊んだ。ぼくはそれをヴィデオに撮っていた。しばらくビーチで過ごして、ちょっと予定の時間をオーバーしてしまった。飛行機の時間があるので急いで帰らなければいけない。バスだと時間が読めないのでお金はもったいないがタクシーで帰ることにした。タクシーを拾って、走り出したらメーターが動いていなかったので運転手に言ったら空港までは一律料金だった。空港にはちょうどいい時間に着いた。
預けていた荷物を引き取り、中からNY用の服を取り出し、shokoと順番でトイレで着替えた。それからUAのカウンターへ行きチェックインする。チケットはワシントンDC経由のJFK行きだったが、shokoが交渉してワシントンDCからの便を1本早いラガーディア行きに変更してもらうことに成功した。この便は日本でチケットを買うときに乗り換え時間が1時間ないので危険と言って後の便にさせられたのだった。がJFKは遠いし、少しでも早く宿に着きたいのでshokoはあえて危険を冒し、変更したのだ。「大丈夫なの?」と聞いたら、shokoは「賭けだね」と言うので少し後悔した。
ワシントンDC行きの飛行機は出発が遅れ、乗り継ぎの時間には間に合いそうもない。一時は賭けに負けたか・・・と思い落ち込んだが、shokoは責めまいと心の中で決めた。結局、ワシントンDCからラガーディア行きの飛行機も遅れていたため、間に合った。我々は賭けに勝ったのだ。
ニューヨーク
11時過ぎにニューヨークに到着し、宿に確認の電話を入れた。最初、市外局番を押さなかったので違うところに掛かってしまい、話が通じなくて動揺した。2度目は大丈夫だった。タクシーで宿に向かう。宿はイーストサイドの10thにある。意外と早く着き、料金も$20くらいで安かった。ラガーディアに変更した甲斐があった。
宿は日本人が経営しているB&Bで、「私の家」という。WEBサイトの情報やメールの対応から好印象を持っていたが、実際見たらちょっとゲンナリした。狭い階段を上って、鉄の扉を押して入るといきなり犬がいて、犬臭かった。まあ、それはいいとして、若い女性が留守番していて、色々説明してくれたが、明日の朝食が冷蔵庫に入っているから勝手に温めて食べろと言われたときは絶句した。そんなB&Bってあるのか。そんな朝食ならついてないほうがましだ。部屋へ案内された。犬も入ってきた。せまい部屋に、二段ベッドがふたつある。4人まで泊まれる部屋のようだ。この部屋であの朝食で一泊$120は高いと思ったが、立地条件が良いからこんなものか。
shokoはいおぴーをつれてシャワーに行ったが、ぼくは疲れたのでそのまま寝た。
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