毎朝、イチゴかみかんを食べている。これが仕度は楽だし、いおぴーもよく食べてくれるし、体調も良いといいことずくめ。難らしき事といえば、いおぴーがとうちゃんの分まで食べてしまうことぐらいだ。
残り少ない果物を前に、とうちゃんが「じゃあ、じゃんけんで勝った方が食べていいことにしよう」と提案したのが始まりで、これが気に入ったいおぴー、最近は最初から「じゃんけんで勝った方が食べていいことにしない?」と持ちかけてくる。付き合って最初はグー…とやっているのだが、そこは経験値の差、まともにやれば圧倒的にとうちゃんの方が勝率が高い。なかなか食べられないいおぴーは「おとうさん次チョキだして。いおちゃんグー出すから」と出す手を指定してくる。イカサマだ。時々は「いいよ」とわざと負けてあげるのだが毎回それだととうちゃんが食べられないので、「今度は違うの出すよ」と宣言して、いおぴーのいうとおりにしない。するといおぴーえらい勢いで怒るのだ。食べたければじゃんけんしないで普通に食べればいいのだが、どうしても勝たない時がすまないらしい。誰に似たんだろう。
とうちゃんは子供の頃からゲーム好きだが、勝負は時の運で勝ったり負けたりするのが楽しいと思っている。勝ったり勝ったりも気持ちいいが、負けたり負けたりも案外楽しいものだ。その辺をいおぴーが理解できるようになってくれれば、押入れで眠っているたくさんのボードゲームも再び日の目を見ることができ、とうちゃんも嬉しいんだけどなあ。
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